嗚呼、素晴らしき哉、入院生活

ある一人の男の入院生活記 my biography→twitter:milesonts1958

Culture shock ?

時折、溶媒選択をミスって何10フラクションもモノを流出させ続けて大量の溶媒を使い、エバポで半日。

どうもグリーンケミストリーとは程遠いmaTTunです。

なるべく環境負荷の低い溶媒を少なく使いたいところです。

 

 

 

さてさて、うちのラボには去年夏から入ってきたバングラディッシュの留学生がいます。

なぜか、英語がそんな得意ではないのですが、持ち前の謎のテンションが認められてかボスに暫くお世話係を拝命して早9カ月少し。少しは、自分の英語も何とか実験操作の簡単な指示ぐらいは出来るようになってきました。(本当に通じているのかはさておき・・・)

彼とよく行動を共にしてから色々とネタは尽きません。

 

まずは、発音が全然違う。そう。普段使ってる化合物名です。

よく聞く話で挙げるとetherはイーサー、xyleneはザイレン。僕がよく使うthymineやcytocineはサイミン、サイトシンです。最初自分のテーマを簡単に説明するときは苦労しました(汗)

今は、怪しい単語は「化学英語101」や福山先生が無償で公開なさっている「インタラクティブ有機化学英語」で発音を確認してます。いやぁ、お世話になってます。

これらについては後々詳しくお話しする機会があればなと思います。

 

次に、生活習慣が違う。

基本的に公共交通機関が時間ぴったしに来るのがあり得ないそうですw

なので一回電車でどこかに一緒に行くときに待ち合わせした時は色々と大変でした(かという僕もルーズな方ではあるんですが・・・)

それと、イスラム教徒なので酒は飲まない・豚肉は食べない・お祈りは1日に何度もします。

お酒が飲めないので、ラボの飲み会ではみんな酔っぱらって楽しく話してる中、彼は素面のテンションなのでちょっとさみしくないかなと気になります。

食事に制限があるのはかなりシビアです。豚がらみは全部アウト。ラードももちろんダメ。なので初めのほうはボスとよくひやひやしながら彼の飯を選んでました。

お祈りは何でも1日に5回はするみたいなので、何か用があって全然返事がないので「え・・・シカト・・・・・・?」と思いきや熱心にお祈り中なんてことがよくあります。お祈り前に手足や口を清めるのが作法らしく、よくラボの水道で足を洗う姿が目撃されています。

 

そんな彼も、今年から僕らと共に正式にうちの修士課程学生となりました。

今日は、入学書類の提出やらだったのですが、健康診断もあって色々とありました。はい。

特に、視力検査。

バングラディッシュではわが国でポピュラーなランドルト環を用いた検査(うえーしたーみえませーん)ではなく、文字を読むタイプしかなく、説明不足で結局彼の視力検査の隣で視力検査を監督してましたwww

結局彼は検査のお医者さんにジェスチャーで知らせてました。(なんか微笑ましいw)

危うく、彼の視力が0.2とかになるとこだったわ・・・(ちなみに裸眼で両目1.5だったそうです。)

 

思ったのですが、うちの大学も少しは留学生にやさしくしてほしいなと思いました。(小並感)

配られるパンフレット、パンフレットは全部日本語。履修登録やら成績照会、いろんなお知らせが来るサイトは日本語verのみ。(えー履修登録全部日本語でやるのかよーやべーとは本人談)

色々と、大変でお金が必要なのはわかりますが、せめて、そのサイトぐらいは英語verも作ってほしいものです。(ちなみにメーラーは英語verあり)

 

 

彼のやっていた漢字ドリルも小1から小2になったので、これからも日本語の勉強頑張ってもらいたいものです。最近は、自分の知ってる漢字が身近にあると、すごく喜んで、この前は消火栓を指さして「あ、火だ!火!!イヤッホー!!なぁ、隣の漢字はどういう意味?」と若干テンション高めです。

あ、彼とは日本語を教える代わりに英語を教わってます。(細かい文法もっとやれといつも怒られておりますw)

 

もっと英語がんばろー