嗚呼、素晴らしき哉、入院生活

ある一人の男の入院生活記 my biography→twitter:milesonts1958

Is this a NEW compound ?

何故か、最近「蒸留所」の異名を賜りました。maTTunです。

そろそろ「maTTun蒸留所」名義のウイスキーでも作ろうかな。

まぁ、まだクーゲルロールと水蒸気蒸留はしたことないんですけどね。

 

最近扱っている、とあるヌクレオシド誘導体が比較的簡単な化合物であるのにも関わらず意外なことに誰も作っておらず、融点と13Cを久しぶりに取ることになりそうです。

さてさて、今回は「新規化合物」に関連したCAS番号の話でもしようかなと思います。

 

 

試薬を探したり、注文したりするのによく使うのがこのCAS番号。

ACS(American Chemical Sosiety、アメリカ化学会)が出しているChemical Abstaractという論文誌て使われる化合物番号です。

このACSの下部組織に当たるCAS(Chemical Abstracts Service)が各種検索サービス(Scifinderとか)や登録を行ってます。日本では一般社団法人・化学情報協会がこの代理をしてくれます。(wikipedia参照w)

 

これには有機化合物だけじゃなく、タンパク質や無機化合物、同位体、僕のラボでも扱うような錯体も登録されていて、天然・非天然限らずありとあらゆる化学物質が登録されているのです。

 

つい最近(去年の12月)は70000000番の化合物が韓国の研究所から出たそうです。確か、T型カルシウムチャンネルの拮抗薬です。(ニフェジピンとかの仲間)

こんなにあってもう新しい化合物でないんじゃないのって思う方もいるかと存じますが、有機化合物だけでも、簡単に組み合わせを考えれて計算すればほんの一部であることがわかります。

登録してないだけで、実際には多くの化合物がこの世に生を受けているのかもしれませんね。

そう思うと、何だか早く生み出してあげたいと思うのは僕だけでしょうか。

 

登録するには、先述の価格情報協会を通じて、必要事項を明記の上申し込むそうで、2013年1月現在、1化合物あたり20000円ほどだそうです。

IUPACに基づいた命名サービスもあるようですので、合わせて使うとざっと40000円ほどでしょうかw

 

100000000番台を突破するのも時間の問題でしょう。

僕は年内、遅くとも来年初めには出るんじゃないかなと予想してますwww

 

僕の化合物もいつかは登録されるでしょうか。

 

P.S.

○○君へ

CAS番号と試薬会社の商品番号を間違えないように!